【ES例】嬉しかったこと

人生で最も嬉しかったことは祖母にありがとうと言われたことです。祖母は私が小さい頃から病気でずっと入退院を繰り返していました。完治が難しく、両親も諦めかけていました。しかし私は祖母のことが大好きで、病室に行くたびに楽しい話をしてくれて編み物も習いました。大人になるにつれて私から祖母に色々と教えたりもしました。祖母は3年前に亡くなりました。寸前、私がずっと祖母のそばにいたこと、仕事で忙しい両親の代わりに看病していたことに対してありがとうと言いながら息を引き取りました。悲しかったですがそれ以上に祖母の余命を最期まで楽しいものにしたこと、そして祖母にありがとうと言われたことが本当に嬉しかったです。私はこの経験を通して人の役に立ち、その人の人生をもっと楽しくするような仕事をしたいと思いました。そしてたどり着いたのが御社です。私は祖母からもらった思いやりをもって仕事をしていきたいです。（392文字）

私が人生で最も嬉しかったことは、尊敬している指導者から認められた時です。私は幼いころから野球を続けており、小学生の頃にであった指導者は今でも最も尊敬しています。その方には小学生時代本当に厳しく指導され、何度も挫折しそうになりましたが、必死に食らいついて練習を頑張りました。そして卒業する際にも言葉は少なかったですが一言頑張れと残していただいたことが大きなモチベーションになりました。その後高校に入学する際にも挨拶に行き、大学受験が終了してからも挨拶に行きましたが、大学合格の報告をすると、今まで一度も見たことも無いような表情で喜んで下さり、また、卒業してもことあるごとに報告に来ることに感謝してくださりました。そしてそうした私の努力や人間性についてとても評価し認めてくださっていることを聞き、本当にうれしかったですし、今後の人生においても大きなモチベーションになる瞬間でもありました。（392文字）

私が最近嬉しかったことは、自分の研究が評価されたことです。私は大学で古代エジプトにおける服飾について研究しています。古代エジプト人が身に付けていた服や冠、さまざな装飾品を調査し、その美意識を明らかにするのがテーマです。ちょうど一年前から取り組んでいますが、なかなか成果が出ず、研究は煮詰まっていました。そんな時、教授の紹介で、あるシンポジウムで古代エジプトの著名な研究者とお話できる機会をいただき、私の研究についてたくさんのヒントを授かりました。そのヒントがきっかけで研究がはかどり、先日、中間発表会を終えたあと、研究室の教授に「かなり形になってきたね。この調子で研究を続ければ立派な論文になるよ」と声をかけていただきました。嬉しい思いでいっぱいになりました。人に評価されるということは、自分の価値が認められたということです。自己肯定感が高まることで、私はより一層研究に励むことができそうです。（397文字）

私が最近嬉しかったことは後輩の成長の喜びです。私は飲食店のバイトをやっていましたので、非常に社員の方から信頼を頂いていました。そんな折、未成年の後輩がバイトとして採用され入ってきたのですが、言葉遣いも知らないため、正直あまり関わりたくないくらいでした。そんな後輩を指導してほしいと上司から指導係の依頼が来ましたので、仕事の流れからすべてを教えることになりました。ですが、仕事を教えるにしても一切メモを取らず、聞かれたことを何度も聞くため私もあきれていました。そんな後輩に「お前は仕事をする気がないならやめてしまえ」厳しく言ってしまいました。多少言いすぎてしまったと後悔はしましたが、後輩のためだと思い強い口調で言いました。しかし、後輩は私の言葉を受け入れたのかそれから言われたことをきちんとメモをするようになりました。先月、私はバイトを退職したのですが後輩の成長にとても嬉しさを感じました。（395文字）